人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.51 エネルギー分野はやはり日本企業が強い
2008年4月7日更新
初の嵐がもたらした花冷えも、一段落したようです。ようやく気候も落つきをみせています。それに伴い、株式市場も一時ほどの荒れ模様は脱したようにみえます。
さて洞爺湖サミットがあと3か月あまりに迫り、地球温暖化に向けた対策や議論が語られるようになっています。昨年夏ごろでしたか、環境とエネルギー問題の解決として原発の建設計画が進んでいるということを書きました。
それがようやく実際に動き出したようです。4月3日付の日本経済新聞に「東芝はアメリカで4基の原発1兆4000億円受注」という記事が掲載されました。
原発に関しては、部品やプラントの面で世界トップシェアを誇る日本企業がかかわっています。日本企業の技術や製品がないと原発が建設できないといっても過言ではありません。
これだけの技術と人材をもっている日本企業がありながら、日本株が売られているのはどうしてでしょう。私はどうみても、売られすぎのような気がしてなりません。
東証一部の単純平均は3月17日に297円52銭まで下げました。これは2003年3月17日の308円97銭を大きく下回っています。この日の日経平均株価は、7871円でした。(安値は4月28日の7607円でした)投資家が感じる“体感株価”は日経平均株価の8000円割れの水準といっても過言ではありません。
ちなみに、単純平均の直近の高値は2006年に2月10日の579円88銭でした。下落率は実に48.7%です。ほぼ半分になっているということです。
とはいうものの、底値ゾーンを示すデータがいくつか出始めています。
① NYダウと日経平均株価が逆転したこと
② M&Aレシオの3倍割れ銘柄が史上最高になったこと
③ 東証1部の6割強の銘柄がPER1倍割れしたこと
④ 期待上昇率が2003年春の水準を下回ったこと
春は種まきのシーズンです。
原発用キャンドポンプの世界トップ企業の帝国電機製作所、圧力容器の日本製鋼所、炭素繊維事業を拡大するクレハなど、元気な企業に投資してみるのもいいかもしれません。
日本が必要以上に売られているのは、経済的要因だけでなく政治的要因がかなり作用しているのはよくわかります。
政治がアホやから、株式投資ができないといってもしかたがありません。とはいえ、どんな状況でも好機の芽が着実に育っているのは歴史が教えています。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
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