人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.60 探せばあるぞ!3%以上の配当銘柄
2008年6月9日更新
暑くなったり寒くなったりとなかなか気候が安定しないせいか、体調を崩している人も多いようです。株式市場が青天ならば元気になるのでしょうが、どうもはっきりしません。
一見すると非常に強い相場のようですが、完全に先物主導になっているために、市場参加者が少なくなっており、盛り上がりに欠ける展開になっています。
外資系証券会社の中には、「日本株には価格上昇のリスクがある」というリポートを出しているところもあります。なぜ、株価上昇がリスクなのでしょうか。
この背景には、3月以降、日本株のパフォーマンスが海外市場を10%程度上回っているという事があります。日本株の組み入れ比率が低い機関投資家は、「持たざるリスク」に脅えています。加えて、先物を大量に売っている機関投資家も多く、サブプライムローンショックがヤマを越えつつある現在、このポジションは危険すぎると感じています。これが「株価上昇のリスク」となっているのでしょう。
このため、機関投資家は債券先物買い、株式先物売りを解消しようと急いで行い、株式先物の買い戻しを加速させています。こうしたポジション調整の買いは機械的に行われます。このため、マーケットは先物の動きに振り回されてしまっているのです。
投機筋は安値で買い戻すためには何でもします。例えば、5月28日から29日にかけて、アルカイダが生物兵器テロを計画という情報が流れました。北朝鮮の政情不安なども同じような時期に流れました。これらはガセネタなのですが、このタイミングで流れるというのはまさに売り崩しを狙ったものでしょう。
個人投資はこうした根拠のない情報戦に巻き込まれないように、しっかりと地に足のついた投資を心がけることが必要なのはいうまでもありません。
こうした思惑が交錯する局面では、外国人の動向に振り回されない銘柄を手堅く狙うのも手です。
矢作建設、五洋建設などの中堅建設会社、食糧問題に関心があつまっている中で日本農薬や井関農機なども面白いかもしれません。
手堅さに加え、株式の配当が3%以上あったらこれは魅力的です。例えば、葵プロモーションという会社があります。2006年1月に1241円の高値を付けて以来、長期下降傾向をしめしていましたが、ようやくここにきて上昇に転じたようです。連結1株利益は41円と予想されており、25円配当が継続されます。株価は670円前後なので、この水準での配当利回りは3.7%になります。
探せばこうした会社はまだまだあります。手堅く安いところを丁寧に探して仕込むのがポイントです。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
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