人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.101 超悲観の裏がでたのか、猛反発!
2009年3月23日更新
東京も例年より一週間ほど早く桜が開花しました。春本番といきたいところですが、冬の最後がいなおり、今週は少し寒の戻りがあるようです。ところで、東京株式市場も春と冬が綱引きをしているようです。2009年3月13日の日経平均先物の夜間取引で、ヨーロッパ系外国人の買い戻しがありサーキットブレーカー(一時売買停止措置)が発動される異例の事態となりました。いわゆる「ショートカバー」です。
日経平均株価は2009年3月10日の7,054円、NYダウは3月9日の6,547ドルを安値に猛反発に転じました。反騰の主役は大きく売り込まれていた銀行を中心とした金融関連の三菱東京UFJFG、みずほFG、三井住友FGなど。さらに、京セラ、ファナック、コマツ、三菱商事、トヨタ、キャノンなどの景気に敏感に反応するグローバル企業も順調に戻っています。「空売りは素早く」が基本ですから、ここはとりあえず買い戻すのが賢明といえるでしょう。
季節の移ろいとともに、経済指標に明るいデータが見え始めています。中国では、2009年2月に油圧ショベルの販売台数が前年同月比26%増となっています。コマツの中国向け輸出は前年比1.5倍のペースで伸びています。国内をみると、ホンダのハイブリットカー「インサイト」の受注台数が当初予定の3.6倍と計画を大きく上回っています。さらに2月の首都圏のマンション販売在庫は2007年11月以来の1万戸割れといったニュースもありました。わずかですか、変化の兆しが見えてきたということかもしれません。
「パニックは政策の母」なのです。マーケットが動揺し、投資家がパニックに陥るたびに各国政府や金融当局は政策対応を強化します。現在がまさにその時で、政策総動員態勢となっており、株価の下限は限定されるものと思われます。突っ込み買いをして、株価がふわっと上がったときに売るという作戦が、今のところ効果的のようです。
投げ売り的な様相を呈していた外国人のポジション調整は一巡して、短期的には中間反騰相場が展開されることが予想されます。日経平均株価の上値のめどは、4月末にかけて8,500~9,000円がらみの水準になるのではと考えられます。この局面では売り方の買い戻しに合わせて、景気敏感株を攻めるのがセオリーです。目先は超悲観の裏返しの相場になるでしょう。裏をかいて、短期で逃げてあとは静観というのはいいかもしれません。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
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