人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.105 予想外に強い相場だが…
2009年4月21日更新
このところ、株価は戻り高値圏で推移しています。2009年3月10日の7021円を安値に急騰し、2009年4月10日には9078円の高値をつけました。上昇率は29.2%であり、市場には楽観ムードが漂っています。非常に強い相場です。押し目はすかさず買ってきます。
しかし、日経平均株価が8500~9000円ゾーンには累計出来高が、600億株に達する重厚な戻り売り圧力が存在しています。ちなみに、9000~9500円のゾーンの累計出来高は295億株、9500~1万円ゾーンは、同54億株であることを考慮すると、600億株の累計出来高の大きさが十分に理解していただけると思います。この水準を突き抜けて一段高に進むのは容易ではありません。指標的には、2009年1月7日の高値9239円を抜けるのはかなりの市場エネルギー(売買代金、出来高)を必要とします。もちろん、新たな株価支援材料も求められます。
新たななる支援材料は、なかなか難しいというのが現状です。GMをめぐるごたごた劇に、主力19行に対するストレステストの結果(これは問題なしという結果になりそうですが…)など気がかりな材料が山積みです。加えて日本企業の2010年3月期は、厳しい業績予想になりそうです。とはいうものの、後半には世界景気が回復する兆しもあり、最終的には業績は軒並み上ぶれする可能性もできています。
さて、このところの株価を見ていると、下がった銘柄ほどよく上がる傾向が見て取れます。2008年9月15日以降、2009年3月10日までの業績別下落率ランキングは、
(1)その他金融
(2)証券
(3)不動産
となっています。
ところが2009年3月10日~4月10日の上昇率ランキングをみると、
(1)その他金融
(2)証券
(3)不動産
です。
つまり、理不尽にかつ暴力的に大きく売り込まれた業種、銘柄が反騰相場の主役になっているのです。
麻生政権は総額56兆8000億円(財政支出15兆4000億円)の追加の経済危機対策を打ち出しています。これは過去最大規模です。信用保証協会の保証ワクは、20兆円から30兆円へと拡大されています。さらに、株式の取得資金(政府保証)についていえば20兆円にプラスして50兆円の追加により合計70兆円(時価総額の18%に相当)が用意されています。政策対応は何でもあり!になりつつあるのです。
こういう展開では、安いところをしっかり買うしかありません。狙い目はマイナー銘柄です。日本コークス、双日、井関農機などはそろそろのタイミングとなりそうです。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
銘柄情報メールマガジン「
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