人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.107 新三種の神器がマーケットをけん引?
2009年5月7日更新
GWが終わり、街に人が戻ってきました。海外に出掛けた人の帰国ラッシュを伝えるニュース映像は、大きなマスクをつけた観光客の姿を映し出しています。世界的な広がりを見せている新型インフルエンザですが、毒性があまり強くないということと、60歳以上の人には免疫があるらしいとの報道には少し安心というところでしょうか。こうした警戒の中、マーケットでは、中外製薬、ダイワボウ、シキボウなどの新型インフルエンザ関連株に話題が集まっています。マスクは倉庫の在庫がなくなるほどで、しかもウイルスの侵入を95%カットできる素材の需要はますます高まってます。
GW期間中は市場参加者が少ない上に、2009年3月期及び2010年3月期決算の数字を見極めたいというムードや、クライスラーとGMの行方など気にしていて全般的に気迷い感の強い展開となっています。そこにきて、新型インフルエンザです。まあ、インフルエンザは熱に弱く71℃以上ではウイルスが死滅するといわれており、これから北半球は夏を迎えるので、しばらくするとインフルエンザ騒動は終息するのではないかと考えられます。
大手証券会社では、「新三種の神器」関連株をピックアップしています。これは、麻生政権が打ち出した経済政策である「太陽電池、エコカー、省エネ家電」の普及・促進を狙ったプロジェクトであり、ホンダ、パナソニック、GSユアサ、トヨタ自動車、三洋電機などはロングランに注目できると考えられます。三種の神器の歴史をさかのぼると、最初は「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫」でした。その後、自動車、エアコン、パソコン、携帯電話などさまざまな製品が出現し、いずれも関連業界は活況を呈しました。今回の新三種の神器関連銘柄の株価も、TOPIXの上昇を上回るパフォーマンスを記録しています。
日本の追加「経済危機対策」は財政支出15.4兆円、事業規模56.8兆円と過去最大です。信用保証協会の緊急保証枠は従来よりも10兆円多い30兆円に拡大されます。さらに株式取得資金(政府保証)は、なんと70兆円です。このうち50兆円は「資本市場危機対応機構」です。ちなみに70兆円というのは、東証1部の時価総額の3割に相当します。これらを考えても、株安におびえることはありません。むしろ、悪材料が売られた局面が絶好の買い場になることが予想されます。GW明けは全般相場も活況ですし、個別物色機運が旺盛です。世の中の流れから目をそらさずターゲットを見つけることが大切です。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
銘柄情報メールマガジン「
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