人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.108 株式投資には夢とロマンがある!
2009年5月12日更新
GW開けて以降、東京証券取引所の株価が大きく戻しています。これはFRBのバーナンキ議長が、2009年5月5日の議会の証券でアメリカの景気は今年後半、底を討ち、回復に転じると発言したことがきっかけといわれています。多少とも回復の芽が見えてきたとすれば、各国のドラスティックな施策の結果でしょう。
そもそも、今回のサブプライムローン・ショックと、それに続くリーマン・ショックの本質がなんだったのでしょうか。サブプライムローン・ショックの発端は、アメリカの新BIS規制の導入、それに伴う証券化商品(レベルⅢ資産)の厳密な資産査定による金融機関の損失の膨張でした(時価会計→価格暴落→金融機関の損失の膨張)。
一方リーマン・ショックはCPのデフォルトを契機とする、短期金融市場の機能不全が発端で、その後急激な信用収縮がおこり、実態経済にダメージをもたらしたのです。
各国は今回の金融危機に際し、大幅な利下げや量的金融緩和、CPの買い取りに加え、時価会計基準の運用弾力化などを実施しました。中でもCPの買い取りや時価会計基準の運用弾力化は理にかなっており、評価できます。次は需給ギャップを埋める政策ですが、麻生政権は総額56兆8000億円(うち財政支出は15兆4000億円)の緊急経済対策を打ち出しています。
以上のことから考えても、株安に怯える必要はないのです。むしろ、悪材料が出現し、株価が急落した局面が絶好の買い場と考えられます。もちろん、当面の相場は引き続き実態悪と政策対応の“綱引き”の展開が続くでしょう。現状を正しく認識して、リスク・マネージメントを徹底せよという、私がいつも提唱している株式投資の“勝者”の条件を思い出してください。世の中の森羅万象の外部要因を常に性格にチェックすることが第一歩なのです。
株式投資には夢とロマンがあります。さらに株式投資を行うことにより、結果的に人間性を高め、人間を豊かにします。このためにはたゆまぬ精進と努力が不可欠なのはいうまでもありません。
ところで、現在の状況における夢とロマンはなんでしょうか。麻生政権は太陽電池、エコカー、省エネ家電を新3種の神器と提唱し、普及促進の方針を明らかにしています。つまり、これらに関連する銘柄に次の夢とロマンが隠れている可能性があります。
古来、「寝て待てば果報は隣を過ぎていく、起きてこちらに誘いこむべし!」といわれます。アクションを起こすことが、果報を手にする方法なのです。
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杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
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