兜町10%倶楽部 - 杉村富生

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兜町10%倶楽部


人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。


Vol.114 慎重な投資姿勢を!

2009年6月23日更新
株式市場は少し難しい“位置”に達しています。3月安値の反騰相場はなぜか、6~7月に高値をつけるケースが多いのです。ちなみに、2007年は3月5日の1万6642円が安値でしたが、7月9日には1万8261円の高値に、2008年は3月17日の1万1787円の安値で、6月6日に1万4489円の高値になっています。

小回り3か月のジンクスが生きているということでしょうか。もちろん、サブプライムローン・ショック、リーマン・ショックのど真ん中だった時期と金融危機、世界不況の最悪期が終了しつつある現況とでは外部環境が違います。これは承知の上なのですが、日経平均株価は3月10日の7054円を安値に、6月12日には1万135円(上昇率43.7%)までに一気に急騰したのです。これは各国政府、金融当局のドラスティックな政策対応を評価するとともに、金融危機が克服され、世界景気、および企業業績が劇的に回復するとの期待を先取りした反騰相場です
。
しかし、2~3月の安値局面で私は「100年に一度の危機は100年に一度のチャンス」とか「パニックは政策の母であり、何も恐れることはない」と声高に叫んだのですが、多くは「冗談でしょう」と全く相手にされませんでした。今は、強気でガンガン攻めるという声が大きくなっていますが、私としては、ここは慎長に!と主張しています。

相場格言は「森を見ず、気を見よ」といいます。銘柄重視の考え方です。しかし、森が枯れれば木も枯れるのは道理なので、全般相場(森)が下降トレンドに転じた場合は、基本的には買いの手を控えるべきでしょう。

個人の委託売買代金シェア(3市場ベース)は、4月が31.5%、5月が31.6%と2006年8月以来の水準にあります。ちなみに、2008年は22.7%でした。もちろん、個人は売りの主役でもあり、カラ売り残高は史上最高水準に迫っています。相場は基本的に、売り方が踏む(買い戻す)まで堅調な展開が続くのではないかと思います。ただし、日経平均株価の上値は限定的です。せいぜい1万0700円がらみかと思われます。だからこそ、機敏な対応が求められるのです。この局面ではいたずらにポジションを膨らませるべきではありません。



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杉村富生 著書紹介



杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員

1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。

■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数

■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他

■その他活動内容
銘柄情報メールマガジン「週刊 今株ドットコム」にて2銘柄を配信中!!
 
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