人生の目的はお金だ!というのは淋しいけれど、やっぱり幅を日利かせているのが、お金。
金が仇の世の中で、いかに迷わず惑わされずに生きていったらいいのか。
経済ジャーナリストの杉村富生さんが、山あり谷ありの人生模様が展開される兜町で、連綿と受け継がれる格言から体得した人生模様をつづるエッセイです。
Vol.128 泣く子と地頭には勝てない!
2009年10月7日更新
9月末からの円高と株安は、ひどいものです。アイフルショック、JALショック、亀井ショック、藤井ショック、それに野村HDショックとショックの5連発をまともに食らったので、仕方がないのかもしれませんが、それにしても…です。せっかく上向きの兆しがでてきた景気に、この円高と株安が水を差したようなもの。藤井財務大臣は「円高には良い円高もある」などとのんびりコメントしている場合ではありません。
鳩山新政権が本格的に動き始めましたが、閣僚の顔ぶれを見る限り完全な社会主義的な政権と言わざるをえません。17人の大臣のうち、7人が組合の代表です。いわゆる社会主義思想のエリート集団といえるのです。このほか社民党の福島さんが入っています。民主党には日教組、自治労が大きな影響力を持っています。実際に、教師免許更新制度は廃止されます。公務員改革といわれていますが、あくまでもキャリア組が対象です。
アノマリーの一種として「10~11月相場は荒れる」という経験則があります。日経平均株価は3月10日の7,054円を安値に、一気に5割高の急騰劇を演じてきただけに、ここは当然の足踏み局面です。新政権誕生に伴う株式市場の波乱は予想されていたこととはいえ、これでは投資家は全員討ち死にの悲惨は状況に追い込まれる可能性があります。日経平均株価の下値メドは、とりあえず9,500円がらみ、最悪の場合は7月13日の安値9,050円前後の水準を覚悟する必要がありそうです。
為替については、昨年12月18日の高値1ドル=87円15銭が目先のフシ目になっていますが、ここを突破されるようだと1995年4月19日の戦後の最高値(1ドル=79円75円)を意識する展開が予想されます。いずれにせよ、現在の状況は1993年~1995年(細川~羽田~村山政権)の円高局面と非常に似ています。まさしく政治のゴタゴタが招いた円高です。
こんな相場環境下、投資家としてはこの場面でどのように対応すべきでしょうか。先人は嵐のときは動くな!増水時の川底の金貨は拾うな!と教えています。もちろん、リスクを取る勇気は必要です。しかし、今回は新政権が相手であり、仕掛けのタイミングはもう少し先になると考えています。昔から言われるように、「泣く子と地頭(権力者)には勝てません」ここは、我慢が大切です。10~11月のどこかで買い場が訪れます。
バックナンバー 最新10記事
杉村富生 著書紹介
杉村富生 プロフィール

杉村富生(すぎむらとみお)
経済評論家・日本FP協会正会員
1949年・熊本県生まれ
明治大学卒業
証券専門紙勤務後、1991年独立。
ユニークな市場分析と語り口で、投資家に人気で講演などで活躍中。
日本証券業協会の投資啓蒙セミナーのキャンペーン講師として、幅広い年代層に投資のリスクと必要性を説いている。
■主な著書
「株の仕組み」(日本実業出版)
「規制緩和」(実業の日本社)
「株価は2極化する」(ダイヤモンド社)
「経済ニュースを読みとく本」(実務教育出版)など多数
■主な出演番組
「ファイナンシャルBOX](ラジオ日経)
「株スタ」(ラジオ日経)他
■主な掲載誌
「暮らしと利殖」
「東京スポーツ」
「オール投資」
「経営者界報」他
■その他活動内容
銘柄情報メールマガジン「
週刊 今株ドットコム」にて2銘柄を配信中!!